コレステロールには善玉コレステロールと悪玉コレステロールがあります。

 

善玉菌、悪玉菌という言葉を聞きますよね?

 

「腸内の状態を知るために、診断結果のどの項目を見ればいいのでしょうか?」

 

−多くの人が勘違いしていて、腸内細菌を腸の中の細菌ですね、善玉菌と悪玉菌に分類しています。腸内の環境の説明に使っているんです。
善玉菌というのは健康維持に貢献して、悪玉菌というのは害を及ぼすといわれています。

 

日本では特定保険用食品、トクホですね。これに食品の機能表示が認可されていまして、乳酸菌などを含んだ食品の摂取によって、便秘とか下痢の改善をして、腸内環境が改善されたことを示すというのがあるんです。

 

善玉菌である乳酸菌は、コレステロールを下げる働きをもってると表示されているので、善玉菌と善玉コレステロール、悪様菌と悪玉コレステールがどうも勘違いされてしまったのでしょうか。

 

 

「今、先生に指摘されて私も勘違いしていました。」

 

−LDLコレステロールが悪玉コレステロール、HDLコレステロールが善玉コレステロールと呼ばれています。
LDLコレステロール悪玉が140以上、HDLコレステロール善玉が40未満は脂質異常症として動脈硬化性疾患のリスクファクターです。

 

 

「悪玉コレステロールを増やさないためには、どういう習慣を身につけることが大切なんでしょうか?」

 

−乳製品とか卵類、レバーなどの摂取を抑えること。大豆製品、野菜、海草など食物繊維の豊富な食品の摂取を増やすこと、こういう食事療法が中心です。
また、肉の脂というのは悪玉コレステロールを超悪玉に変えるので要注意です。

 

食事療法をやってもLDLコレステロールが下がらない場合にはやはり薬物投与が必要です。

 

 

「善玉コレステロールを増やすためには、どういう習慣をつければいいですかね?」

 

−善玉コレステロールを増やすということは、動脈硬化に対してはいい意味をもつわけですけども、今のところ4つの項目があります。

 

1つ目は肥満の解消。特に内臓脂肪を減らすということ。
2番目は運動。
3番目はタバコを吸ってる人は止める。すなわち禁煙。
4番目はアルコールの過剰摂取を控える。アルコールは少量であれば善玉コレステロールを増やすんですが、過剰摂取は逆に悪くしてしまいます。

 

この4項目が重要です。
HDLコレステロール、善玉コレステロールを選択的に増加させるという薬は現在、存在しないんですね。